こんにちは!
YAMATOMO.FUNの山下です。
昨日、ヒグマについてのBSの録画番組を見ていたのですが、クマと近いフィールドで活動をさせて頂くHiker(登山者)として、お互いに害のないように共存していくためには、登山中やキャンプで改めて気をつけないといけないと思ったことをぜひ共有したいと思います。
明治大正時代に起こった数々の悲惨なヒグマ事件
ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、クマの嗅覚はとても優れており、犬の嗅覚と比較するとヒグマは6倍とも言われているそうです。
3キロ離れた場所からでも臭いを嗅ぎ分けることができ、かなり昔の話ですが、北海道で起きた悲惨なヒグマ事件では、土葬された人間を掘り起こし食べたと言います。
そして、一度人間の味を占めたヒグマはその味に執着し、やがて連鎖して見るも無惨な悲惨な事件が広がったようです。
それが過去明治大正時代に遡ると300件以上もあったらしく、北海道の鉄道の進化と共に移住者や開拓者が森へ森へと移り、ヒグマの事件も起こっていったようです。
ヒグマのパンチ
ヒグマのパンチは一体どのくらいなのか?
あなたは知っていましたか?
そんなこと私は考えたこともありませんでしたが、なんと1〜5t と言われているそうです。
と言ってもピンと来ないかもしれませんが、人間のパンチが女性は50〜75kg、男性は120〜180Kgと言われているそうです。
そう思うと衝撃的なパンチ力で、敵うわけがありません。
番組を見て思い出した山行での出来事
そんな番組を見ていて思い出したのが、2023年の夏、幌尻岳に登った時のことです。
夕食時に、幌尻山荘小屋前の外の木テーブルで、団体の皆様が、メニューは忘れましたが、かなり美味しそうな香りを放って焼き調理を行っていました。
幌尻山荘が北海道の奥深い山奥にあることは周知の通りで、数日前にもヒグマ目撃情報があり、ヒグマにいつ遭遇してもおかしくない状況です。
小屋の敷地内であっても、調理によってヒグマを引き寄せてしまう可能性はゼロではありません。本土の山小屋に比べるとゼロどころかむしろ高い率でヒグマと遭遇する可能性があります。
そんな状況下で、ちょっと不安でもありましたし、唖然としたことを覚えています。
下の画像はその翌日の早朝の画像です。
私達夫婦は、一応ヒグマのことも考慮し全食お湯を沸かすだけのフリーズドライご飯を持参して頂きましたが、今思えばフリーズドライもヒグマにとっては簡単に嗅ぎつけられるのかもしれません。
2020年に斜里岳と羅臼岳に登った時は、山行中に行動食を食べることですら、怖がっていた私ですが、いささかそのぐらいの慎重さがあっても良いのかもしれません。
アメリカのロングトレイルでのマナー
アメリカのロングトレイルでは、クマから食料を守るために入れて持ち運ぶためのベアキャニスターは必携アイテムとなっており、クマが人間の食料の味を覚えてしまわないようクマを守るという観点もあります。
私はアメリカのロングトレイルには行ったことはありませんが、PCTなど、ロングトレイルのレポや画像で度々目にしたことがあります。
透けて中は見えるけれど、クマが壊せないほど硬い素材でできているようで、座ることもできるそうです。
日本でもAmazonで購入することはできますが、輸入されているようなので、高いですね。
東京の三鷹市にあるHiker’s Depotさんでもお取り扱っているようです。
Japanese Hikerとして
日本でもそんなベアキャニスターを持参するようにする???
そこまでしないと、マナーの統一は難しいのだろうか?
日本人だからこそ、(フィールドに暮らす動物も含めて)お互いに思いやる心で通じたいと思う今日この頃。
クマが生息する地帯に足を踏み入れているのは人間の方だから、クマに自然界以外の味を覚えさせないためにも、登山中やキャンプ中の食事には、場所と状況を考えて行動する責任があるのではないかなぁと、改めて思ったのでした。
あなたはどう思いますか?
登山中の調理も楽しみの一つではあるけれど、Japanese Hikerとして場所と状況を考えて楽しみたいですね。
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