こんにちは!
YAMATOMO.FUNのtomoです。
YAMATOMO.FUNのプロダクトのほとんどに、「U.L.」と付いていますが、
これって何?
って思ったことがある方もいるのではないでしょうか?
とは言っても今更人に聞けないって思っている方へ、「U.L.」についてご紹介したいと思います。
「U.L.」ってなんて読む?
「U.L.」とは「Ultra Light(ウルトラ ライト)」の略で、読んで字の如く直訳すると「超軽い、超軽量」という意味です。
YAMATOMO.FUNでは、「Ultra Light」を略していることから、ピリオドを入れて「U.L.」と書いて使っていますが、日本では「UL」とピリオドなしで使っていることも多いと思います。
読み方は、英語圏だと、略して記載されていても「ウルトラライト」と読むらしいですが、日本では、「ユーエル」とそのままローマ字読みをしていることも多いです。
日本ではどちらでも通じます。
では、その「U.L.(ウルトラライト)」とは、登山やアウトドアのフィールドでどんな意味があるのか?
次の章でご紹介したいと思います。
「U.L.」ってどういう意味?
そもそも「U.L.(ウルトラライト)」とは、一言で言うと、「Ultralight Hiking(ウルトラライト ハイキング)」から来ている言葉です。
日本では「UL Hiking」とか「ULハイキング」(どちらも「ユーエルハイキング」と読む。)と、記載されていることも多いです。
では、「Ultralight Hiking(ウルトラライト ハイキング)」とは何かということですが、
一言で言うとアメリカから発祥した哲学的なことも含むカルチャー的な登山やハイキングスタイルの一つの思想と、私は解釈しています。
この「Ultralight Hiking(ウルトラライト ハイキング)」については、私があえて語らなくても、日本のウルトラライトハイキングのパイオニア的存在の土屋智哉氏が本を書いていらっしゃるので、ぜひ、読んでみると良いと思います!
とは言っても大まかな感じですが、私の解釈で簡単に説明させて頂きますね。
アメリカには、パシフィッククレストトレイル(PCT)、アパラチアントレイル(AT)、コンチネンタルディバイドトレイル(CDT)、と言う3,500〜5,000kmというスルーハイカーが憧れる3大ロングトレイルのコースがあります。
川、湖、草原、砂漠、山岳地帯など、変化に富むこれらの長大なロングコースを春から秋にかけて何ヶ月にもわたって、一気に踏破することを「スルーハイク」と言い、踏破する人のことを「スルーハイカー」と言います。
「ウルトラライトハイキング」とは、その「スルーハイカー」によって培われてきたハイキングの手法や文化のことです。
そんな壮大なロングコースを踏破するには、できる限り少ない負担で長い距離と時間を歩き続けるために、最も効果的な手段である装備の徹底的な軽量化が必然的になされたのです。
結果的に速く歩けますが、大事なことは速さではなく、装備をシンプルにすることでより大自然を身近に感じ、自然との一体感や歩く喜びを感じることを大切にしていると言うことです。
伝説のエマおばあちゃんって知ってる?
伝説のエマおばあちゃんって知っていますか?
または聞いたことありますか?
エマおばあちゃんとは、「ウルトラライトハイキング」の歴史を遡っていくと、アメリカのスルーハイカー達に語り継がれてきた伝説のおばあちゃんで、エマ・ゲイトウッドのことです。
1954年に、67歳で3,500kmに及ぶアパラチアントレイル(AT)を単独女性で初めてスルーハイクを成し遂げ、さらにその2年後にもアパラチアントレイル(AT)をスルーハイクしたそうです。
高齢にも関わらず彼女の偉業はそれだけにはとどまらず、その後も様々なロングトレイルを踏破していったとてもパワフルな女性だったようです。
彼女のスルーハイクを支えたのは、若い頃から農業を営んできた健康な身体と、荷物を食料や水を含めても20ポンド(約9kg)以下に抑えていたことだそうです。
その装備はシンプルでありながらもアイデアに溢れた物だったようです。
このエマおばあちゃんについても、土屋氏の本にイラストも添えて書いてあるのでぜひ読んでみてくださいね!
レイ・ジャーディンは知ってる?
では、レイ・ジャーディンって知っていますか?
または聞いたことありますか?
エマおばあちゃんも、レイ・ジャーディンも、ウルトラライトハイキングの歴史では、避けては通れない先駆け的の重要な人物です。
パシフィッククレストトレイル(PCT)を中心に、多くのスルーハイカーによって試行錯誤された道具やスタイルは、1992年、レイ・ジャーディンによって『PCT Hiker Handbook』と言う一冊の本になりました。
工学博士、クライマー、カヤッカー、スカイダイバーと多彩な経歴をも持つ彼は、フリークライミングにおいて岩の割れ目(クラック)に挟み込んで視点として使用される道具、岩を傷めることなくプロテクションを設置できる「カム・デバイス」の発明者でもあります。
カムデバイスとは下記イラストのような感じの道具です。
彼は、1980年代の後半からロングトレイルのスルーハイクに傾倒し、次々と脅威の日数でスルーハイクを成し遂げ、その積み重ねてきた経験からより軽くシンプルにする独自の技法を編み出し、飲食と燃料を除いて、8.5ポンド(約3.86kg) の軽量化に成功したのです。
自ら考え、道具を工夫したり自作し、責任を持って実践する彼のスタイルは、「レイ・ウェイ」と言う自立的で自主的なライフスタイルとして、スルーハイカーの思想となったのです。
「ウルトラライトハイキング」と言う言葉こそ、彼は使っていないそうですが、2000年に彼の著書『PCT Hiker Handbook』は『Beyond Backpacking』、2008年に『Trail LIfe』と改題されていますが、当時、多くのスルーハイカーのバイブル本となったことは間違いないと思います。
『Beyond Backpacking』から彼の有名な言葉をご紹介します。
「過剰な道具は必ずしもハイキング&キャンピングの楽しみや安全の本質ではない」
うーん、深いなぁ〜
自分にできているかはさておき、何事も本質を見極められるようになりたいですね。
考えるってほんと大事!って思います。
まとめ
さあ、いかがでしたでしょうか?
今回は「U.L.」についてその意味と語源となるような歴史について、「U.L.」なギアが好きならば、知っておいて損はないキーとなる歴史的人物のお二人と、読むとさらにあなたのウルトラライトハイキングに深みが増しきっと広がりを持つであろう著書をご紹介しました。
レイ・ジャーディン氏のホームページは、今でも更新され続けています。
英語ですが、興味があれば、ぜひ覗いてみては?
あなたのアウトドアライフがさらに充実しますように!
最後までお読み頂きありがとうございました!
YAMATOMO.FUN
tomo
コメント