こんにちは!
YAMATOMO.FUNのtomoです。
今回は、YAMATOMO.FUNの代表的なプロダクトのひとつでもある「U.L. Merino X Cap」が、どのようにして生まれたのかをお話ししたいと思います。
登山やハイキングで使うキャップは、日差しを避けたり、汗を受け止めたり、髪をまとめたり、風や寒さから頭を守ったり。
とても身近な道具でありながら、山で一日中身につけるものだからこそ、被り心地や素材感、通気性、乾きやすさ、デザインまで、気になるポイントがたくさんあります。
私自身、これまでいくつものキャップを山で使ってきました。
気に入っているキャップもありましたが、どこかでいつも、
「もう少し軽かったら」
「もう少し蒸れにくかったら」
「山でも日常でも使いやすい色だったら」
「天然素材の心地よさがあったら」
そんなふうに感じていました。
市場にないなら、自分で理想のキャップを作ってみよう。
そう思ったことが、U.L. Merino X Cap の開発の始まりです。

理想のキャップを求めて
登山用のキャップには、さまざまな素材や形があります。
軽くて乾きやすい化繊素材のキャップ。
しっかり日差しを防げる形のキャップ。
デザイン性の高い街でも使いやすいキャップ。
それぞれに良さはあります。
けれど、私が本当に作りたかったのは、山で快適に使えて、日常にも自然になじむキャップでした。
軽さや機能性だけではなく、被ったときに気分が少し上がること。
素材に心地よさがあること。
そして、登山道でも街でも違和感なく使えること。
そんなキャップを目指して、開発が始まりました。
夏でも被れるメリノウールを
U.L. Merino X Cap の大きな特徴のひとつが、メリノウールを使用していることです。
メリノウールというと、秋冬のベースレイヤーやニット帽を思い浮かべる方も多いと思います。
実際、開発を始めた当初、市場にあったメリノウールのキャップも、どちらかというと秋冬向けのものが中心でした。
でも私は、夏の山でも快適に被れるメリノウールのキャップを作りたいと考えていました。
メリノウールには、調湿性や防臭性、肌あたりのやさしさといった魅力があります。
汗をかく登山やハイキングだからこそ、そのメリノウールの良さをキャップにも活かせたら、もっと快適に過ごせるのではないか。
そう考えたのが、素材選びの大きなきっかけです。
ただ、メリノウールをそのまま一般的なキャップのような生地として使うだけでは、夏の山で快適に被るには重さや蒸れが気になります。
そこでヒントになったのが、ケフィア帽や麦わら帽子のような、空気が抜ける構造でした。
メリノウールの糸で編むことで、通気性を確保する。
この発想から、U.L. Merino X Cap の特徴的な構造が少しずつ形になっていきました。
庇には X-Pac® を
本体にメリノウールを使う一方で、庇にはまた別の機能が必要でした。
日差しを遮ること。
雨や湿気に強いこと。
軽く、丈夫であること。
そして、キャップ全体の印象を引き締める素材感があること。
そこで候補に上がったのが、X-Pac® と Dyneema®︎ でした。
どちらも軽量で、アウトドアギアとの相性が良い素材です。
比較検討した結果、最終的に採用したのは X-Pac®。
軽さと耐久性に加えて、独特のテクスチャがキャップのデザインにとてもよく合うと感じたからです。
メリノウールのやわらかさと、X-Pac® のシャープな質感。
この組み合わせが、U.L. Merino X Cap らしさのひとつになりました。
試作と改良を繰り返して

素材の方向性が決まったあとは、製作をお願いできるメーカー探しが始まりました。
これまでにない素材の組み合わせで、登山でも使えるキャップを作る。
言葉にするとシンプルですが、実際に形にするのは簡単ではありませんでした。
何社も問い合わせをする中で、偶然にも、自分が愛用していた人気ブランドのキャップを手がけているメーカーと出会うことができました。
これもご縁だと思い、試作を依頼。
そこからは、山で実際に被りながら、何度も確認と調整を繰り返しました。
被ったときの深さ。
フィット感。
風への強さ。
汗をかいたときの快適さ。
庇の長さや角度。
全体のバランス。
机の上だけではわからないことが、山で使ってみるとたくさん見えてきます。
サンプルを作っては山で使い、気になる部分を調整し、また試す。
時には自分で解体したり、縫い直したりしながら、少しずつ理想の形へ近づけていきました。
気がつけば、試作を始めてから最初のリリースまで、約1年半。
長い時間がかかりましたが、ようやく自信を持ってお届けできる U.L. Merino X Cap の原型が完成しました。
量産の壁
しかし、試作が完成して終わりではありません。
実際にお客様へお届けするためには、量産という大きな壁がありました。
U.L. Merino X Cap は、一般的なキャップとは素材も構造も異なります。
そのため、サンプルと同じクオリティを安定して量産することは、とても難しいものでした。
メーカーからも、同じコストで量産するのは難しいという話がありました。
それでも、このキャップには他にはない魅力がある。
山で実際に使ってきた自分だからこそ、この被り心地や素材の組み合わせを諦めたくありませんでした。
メーカーと相談を重ねながら、どうすれば形にできるのかを模索し続けました。

そして、今の U.L. Merino X Cap へ
そうしてようやく出来上がったのが、2024年度のモデルです。
サンプルを手にしたとき、
「これなら、自信を持ってお客様にお届けできる」
そう思えたことを今でも覚えています。
そこからも、U.L. Merino X Cap は少しずつ改良を重ねてきました。
キャップは、必ずしも硬く形を保つものではなくてもいい。
もっと自由で、もっと心地よく、山でも日常でも自然に使えるものにできるのではないか。
そんな考えのもと、2026年モデルでは本体の素材バランスを見直し、メリノウール100%へと進化しました。
ただ、この2026年モデルも、また新たな挑戦でした。
メリノウール100%にすることで、量産時にキャップ全体の形状をきれいに保てるかどうか。そこが、いちばん心配していた部分でもありました。
その中でも、特に神経を使ったのが庇の取り付けです。
U.L. Merino X Cap は、やわらかなメリノウールの帽体に、しっかりとした X-Pac® の庇を組み合わせています。
素材の性質が異なるからこそ、庇の角度や取り付け位置が少しずれるだけでも、被ったときの見え方や印象に影響します。
特にキャップは、正面から見たときのバランスがとても大切です。
被ったときに庇が歪んで見えてしまうと、どれだけ素材や機能が良くても、気持ちよく使っていただくことはできません。
そのため、仕上がりを確認する中で気になるものについては、時間がかかっても調整をお願いしました。
お客様には、少しでも納得のいく状態でお届けしたい。
その思いから、ひとつひとつ確認しながら、必要な調整を重ねていきました。
信頼しているメーカーではあるものの、素材が変われば、縫製や仕上がりの難しさも変わります。
ある程度の調整は必要になるだろうと想定していましたが、実際には思っていた以上に難しい部分もありました。
それでも、メーカーの担当者様が親身に寄り添い、一緒に検証しながら調整対応を受けてくださったことには、本当に感謝しています。
時間はかかってしまいましたが、何度も確認と調整を重ねながら、お届けできる形へと整えていきました。
デザインの雰囲気はそのままに、より軽く、よりやわらかく、肌ざわりの良いキャップへ。
山で使う道具としての機能性と、日常でも被りたくなる心地よさ。
その両方を大切にしたのが、今の U.L. Merino X Cap です。
山でも、日常でも

U.L. Merino X Cap は、登山やハイキングはもちろん、キャンプや旅、日常の散歩にも使いやすいキャップを目指して作りました。
汗をかく季節にも。
少し肌寒い朝にも。
山から街へ、そのまま移動する日にも。
いつもの道具のひとつとして、自然に手に取っていただけたら嬉しいです。
軽さや機能性だけではなく、被ったときの心地よさや、素材に触れたときの気持ちよさ。
そうした小さな感覚も、山で過ごす時間を少し豊かにしてくれるものだと思っています。
これからも、YAMATOMO.FUN らしく
U.L. Merino X Cap は、私自身の「こんなキャップが欲しい」という思いから生まれたプロダクトです。
だからこそ、完成して終わりではなく、これからも少しずつ育てていきたいと思っています。
色や素材のバリエーション。
より選びやすいサイズ展開。
山でも街でも楽しめるデザイン。
使ってくださる方のお声を聞きながら、YAMATOMO.FUN らしい自由なものづくりを続けていきます。
U.L. Merino X Cap が、皆さまの山歩きや日々の時間にそっと寄り添うキャップになりますように。
U.L. Merino X Cap 2026 の詳細は、商品ページにてご覧いただけます。
メリノウール100%のやわらかな被り心地と、X-Pac® の軽さと機能性を組み合わせた、山でも日常でも使いやすいキャップです。
【U.L. Merino X Cap 2026 の商品ページはこちら】


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